子育てを誤った親達と心を閉ざした子供達

この作品は大変重苦しい社会問題をテーマとした漫画なので、
読んでいて
気分が良くなるものではありませんが、
非常に考えさせられる漫画です。


とても社会復帰が出来るような状態ではない中年の子供達の生活が生々しく、

親ですら対処することが出来ない様子をありのままに描写しています。


著者でもある押川氏は医者ではないトキワ精神保健所のジャーナリストですが、

重症な患者を身近でサポートする人だからこそ、
このような触れてはいけない
テーマを漫画を通じて提供することにとても感銘を受けました。


結局のところ、
親が長年育てた子供がイイ大人になっても自立してくれなければ、

死んでほしいというのが究極の本音になってしまうのではないでしょうか。


無条件の愛がなければ、
「子供を殺してください」という親たちは増える一方で、

どこかで子供の育て方を間違えると取り返しのつかないぐらいの末路が待っています。

多くの人に、
この漫画を読んでほしいと思います。