登場人物が多すぎて・・・

膨大な取材をしたことを誇示したいわけでもないのだろうが、
登場人物がとにかく多く、
途中で誰が誰だか、
巻末の人物一覧を参照しながらでないと読み進めない。
本筋に関係の薄いエピソードや風景描写、
登場人物の生い立ちなどが多く含まれてて、
決して読みやすくは書かれていない。
取材力は認めるが、
もう少し整理して書いてほしかった。
ベア・スターン買収のあと、
リーマン株急落から破産に至るまでの、
当時の関係者の緊迫した内幕を、
時間を追って克明に描いた力作だが、
内容の割りにはページ数が多いと感じた。
当時の状況を関係者の視点から擬似体験したい方には、
よいかもしれない。