実録・マタギ達の世界観
私は山については全くの素人だが、
つい先達て同著者が上梓した『山のミステリー』という著作を読み、
非常に面白かったので続いて本書も手にしてみた。

本書は“マタギ”達への取材を元に、
奇談を集めた一冊である。

尤も、
奇談と言っても決して恐ろしい話ではないので、
所謂“怪奇談”をお求めの方には不向きかも知れないが、
それでも尚、
山の不思議を実感出来る作品として非常に興味深く、
山がお好きな方には是非ともお勧めしたいと思う。


本書を読んで一番心に残ったのは、
マタギ達が如何に山を愛し、
崇拝し、
感謝し、
そして畏れてもいるか…という事である。

成程、
単に狩猟をスポーツの一環として楽しむだけのハンター達とは違い、
彼等が独特の信仰心を持ち、
厳しい掟を守りながら猟を行っている事がよく解る。

勿論、
その掟を破った時の恐ろしさも…。


具体的に幾つかを御紹介するが、
八甲田山の幽霊の行軍、
山の神の祟りといった不気味な話があるかと思えば、
母グマを撃ってしまった為に子グマの親代わりとなったという心温まる話もあり、
また、
古典の説話集を髣髴とさせるような“鬼の恩返し”、
或いは、
お馴染みの“怪魚伝説”等など、
その内容は実に多彩である。

更には、
本書の中で何度か登場する“忌み数”に関する話は非常に面白かった。

これは余談だが、
ロンドンの有名な或るホテルでは13人の会合の為に猫の彫像を用意してある(西欧では13は不吉である為に猫を含めて14)という話を聞いた事があるが、
マタギ達もまた不吉な数には敏感であり、
人形を作って帳尻を合わせた上で猟に出るという。

勿論、
迷信といえばそれまでだが、
本書では迷信と侮ったが為に恐ろしい目に遭う話も乗せられているので、
古来の言い伝えを決して軽んじてはならない事を学んだと同時に、
これは山の世界のみならず、
現代社会の中に生きている風習や俗信についても共通して言える事なのではないか…と思うと非常に感慨深かった。


そして、
最も注目するべきは最終章に掲載された「老マタギと犬」である。

何故なら、
一体何を以ってして「自然保護」というのだろう…という事を改めて考えさせられたからである。
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