社会性の産物としての、経済
 ノーベル賞経済学者であるアマルティア・セン氏が、
経済学での人間行動の分析に、
倫理学の見解も取り入れるべきであることを、
述べた本。
内容は、
主に厚生経済学(社会での、
財の最適な分配をめざす学問)の改善点について、
であるが、
セン氏の指摘は経済学全般に及んでいて、
門外漢でも興味深く読める。

 セン氏は、
経済学は「相互依存関係」の分析・解明をめざす学問、
と述べる。
「相互依存関係」とは、
ごく単純に言えば、
パン屋はパン職人さえいればできるものではなく、
小麦農家や酪農家などの生産者や顧客、
それにある程度の分業化が進んだ社会がなくては成立しない、
という関係性のことである。

 このような社会的な関係性を分析するのが経済学であるのに、
“人間を「自己利益の最大化」をめざす「経済人」としてしか捉えないのでは、
実状と違った分析になってしまうのではないか”ということと、
“その社会が持つ価値観(倫理など)が人間の行動に影響を与えるのだから、
それも分析に取り入れるべきだ”というのが、
この本の一貫したテーマである。

 セン氏は、
「経済工学」の成果は高く評価しているが、
ただその「工学」的分析のために、
集計しにくい・数量化しにくい、
などの事情で無視をされてきた人間の性向にこそ、
行動のインセンティブがある、
という。
人間が「自己利益」を考えるのは、
ごく自然なこと(個人なら家計であり、
企業なら利益)であるが、
一方で“その社会から容認される範囲で”考慮をするのが大抵の場合であって、
常に「最大化」のみを考えるわけではない。
それに、
全員が「自己利益の最大化」のみを目指したからといって、
社会や組織全体に「最適な経済状況をもたらす」とは限らないのである。
アマルティア・セン講義 経済学と倫理学 (ちくま学芸文庫)

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