K.コスナーとA.ガルシア…メジャーになる千載一遇の大チャンス！

ストーリーの面白さ、
役者の素晴らしい演技、
E.モリコーネのカッコイイ音楽、
アルマーニのオシャレな衣装…と盛り沢山で、
何度観ても楽しい本作品。

今観ると、
4大スター夢の競演！のように見えますが、
制作当時、
メジャーだったのはS.コネリーとR.デ・ニーロの二人、
K.コスナーやA.ガルシアは、
まだメジャー俳優になる前でしたね…

K.コスナーは、
長い下積み生活を送りながら、
初めて出演？した作品「再会の時」では、
生きている場面は全てカットされ、
オープニングに出てくる死体の役だったという不遇の日々を送り、
「シルバラード(85年)」で活躍するも、
まだメジャー俳優になる前で、
A.ガルシアに至っては、
ほぼ無名に近い役者でした。

そんな二人は、
BIGな有名俳優達との競演をきっかけに、
更なる飛躍をしようと胸を熱くしたことだと思います。


中でもS.コネリーの大物ぶりは、
映画で使った衣装にも表れています。

出演者、
皆がアルマーニの衣装を着ての撮影だったにも関わらず、
S.コネリーだけが頑なに、
その申し出を拒み、
全て自前の服で出演したというから、
さすが大物はやることが違いますね。


また、
デ・ニーロの役作りはさすが！としか言い様のないくらいで、
最初はデ・パルマ監督に「こんな痩せっぽっちでは、
A.カポネ役は無理だ！」と言われたけど、
次回出演作のため「レイジング・ブル」ほどの増量は無理だけど、
顔だけはふっくらさせ、
太ったように見せるためにボディスーツを着こみ、
老けたように見せるため、
前頭部の毛髪を抜き、
後日、
デ・パルマ監督の前に現れた姿は、
まさにA.カポネそのもの！
さすが！「デ・ニーロ・アプローチ」と言われる変幻自在の渾身の役作りは、
本当に凄いとしか言い様がありません。


そんな凄い二人に刺激を受けたであろう、
K.コスナーも映画初出演の本作品(87年)で熱演を見せて注目を浴び、
その後、
「フィールド・オブ・ドリームス(89)」「ダンス・ウィズ・ウルブス(90)」「JFK(91)」「ボディガード(92)」といった大ヒット作連発により、
一躍大スターになりました。