ベーシックである！

“第三”と“ビール”に挟まれ、
微妙な立ち位置の“発泡酒”。

100円程度の“第三”の品質改良によって、
価格的にも味的にも立場がない。

発泡酒は、
もはや絶滅危惧種なのではないか。

実際、
麒麟の淡麗と糖質ゼロの健康志向以外の発泡酒は、

お酒の専門店みたいなところじゃないとまず見かけなくなってしまった。


けどね、
アサヒの本生ドラフト。
これはいいですよ。

物凄く美味いわけでもなければ、
“第三”のような雑味が残っているわけでもなく。

つまり、
取り立ててなにか言うべき自己主張がない、

すっごいベーシックな味のライトなビールの味なのですが、
そこがいい。

発泡酒であるのだから味の濃さは期待してはいけないが、

かといって淡麗のような薄味でもなくって、
意外なほどビール的な満足感がある。

アサヒにしては珍しい、
赤いパッケージ・デザインに込められているものは、

味わいの力強さだったのかもしれない。


尚、
原材料は、
「麦芽、
ホップ、
大麦、
大麦エキス、
米、
コーン、
スターチ、
糖類」とやたら豊富。

開発時には、
念には念を入れて、
ビールに近づける味わいの調整をしたのではないかと想像する。

ちなみに淡麗は「麦芽・ホップ・大麦・コーン・糖類」と、
シンプルな構成だが、

本生ドラフトの味わいの前では物足りなさを感じる気がする。

冷え冷えのやつをググーッと飲み干すだけなら、
淡麗でもいいとは思うが。


この赤いやつを酒屋の片隅で見かけた場合は、
ぜひ買ってやってほしい。
Amazonでもいいけど！