なにもかも中途半端

突如現れた宇宙人シリリの力によって小さくなったひろしとみさえ。

二人を元に戻すために、
野原一家はシリリを連れて埼玉から九州へ
日本横断の旅に出ます。
主題歌のタイトルがそうであるように、

ロード―ムービーがテーマになっているのでしょう。


しかし、
ロード―ムービーとしては不十分な出来です。
理由としては、

埼玉から九州までの移動の大半を車や新幹線で済ませてしまっており、

多少のトラブルはあれど目的地への移動は本当にあっさり終わります。

あまり旅をしているという感じがしません。
何故九州である必要が
あったのかも伝わってこない。
乗り物であっさりいけるならどこでも
よかったじゃないですか。


同シリーズの旅する映画には雲黒斎、
タマタマ、
ヤキニクなどが挙げられますが、

何れも目まぐるしく場面が展開していき、
全く退屈せず密度も濃いです。

あれらに比べるとあまりにも退屈でスカスカです。


九州についてからラストシーンまでの展開も盛り上がりに欠ける気がしますね。

ネタバレになるので細かくは書きませんが、
テレビスペシャルでやれば
よかったのでは・・・ってレベルです。


カスカベ防衛隊も出てきますが、
今回はあまり出す必要性を感じないんですよね。

キリ番の記念すべき映画だから無理矢理出した感がある。
宇宙のプリンセスと
同じ感じです。


唯一褒められる点としては歴代映画のゲストがそこらじゅうに紛れていて探す
楽しみがあるってことぐらいでしょうか。
まあ、
DVDをレンタルしようという
気ぐらいはおきました。


最後にどうでもいい話ですけど、
クレヨンしんちゃん映画はハイグレ魔王
以外宇宙人が絡むとどうもダメになる気がするんですよね・・・