今年一番の本かも。

タイトルの通り田舎暮らしに関して色々テクニックが書かれている本かと思いきや、
前半は著者の現代社会における問題に関しての提言が大半を占めます。
単能工から多農工の時代へ変化した現代を切り口に「個性化」「差異化」という捉え方をされているのも秀逸です。
全体を通じて語り口が極めて理路整然としてかつ現実的な提言もなされています。
後半の中山間村活性事業に関しても、
現場レベルの内容がリアルに書かれていて非常に受け入れやすく、
私自身も何か実践したいと思える素晴らしい内容でした。
一方で、
この著者である牧野先生の能力があまりにも高すぎることで、
プロジェクトに関わる学生他皆が彼に頼りきりになってしまうのではないかと思うのではとすら感じています。