下巻は野山獄を出た後の講義録
 下巻は、
野山の獄を出てからの講義録を収録している。
孟子本編からすると万章下、
告子上下、
尽心上下の五篇分だが、
分量は前巻を200ページ近く上回る浩瀚なものだ。
内容は前巻についで道義を追究した「孟子」を自らの身に於いて読み直し、
その精神を生き直そうとする気概で漲っている。
書き下し文のあとに現代語訳がつき、
そのあとに語句解説、
後に時々訳者の解説がつくという構成だが、
理想を高く持ち自らを鍛えた孟子の行状をためらいなく履み行う著者の言葉の数々には、
強く励まされる。
著者の血が滴るような文章に寄り添っていくと600ページ強はそう冗長ではないし、
退屈でもない。


 中でも尽心上第三十六章、
第四十四章、
四十六章、
尽心下第八章の記述が気にかかった。
また尽心下第十八章の小人の三類型は、
以前見た チャールズ・ブコウスキーのドキュメンタリーフィルムの中の詩句のような響きがある。
そうして本書の掉尾を飾る第三十七章・三十八章の記述では、
「孔子は中道を得てこれにくみせずんば、
必ず狂狷か。
」という句から論語以下でいうところの徳の賊、
地方名望家である偽善者を示す郷原と聖人の道に近い狂者・狷者の違いを説き、
自らの行状を狂者とした上で孟子の精神を称揚して締めくくるのだが、
後の歴史をあわせ考えると感動的で、
その終わりゆえにこの書物の言葉は生き生きと読む者に語りかけてくるのだろうとも思う。


 この著書の内容および著者の姿勢はシニカルな人に言わせれば「馬鹿な理想主義者」といって済まされるかもしれないが、
とても笑い飛ばすことの出来ない誠実な志があふれている。
実践躬行することで痛い目に何度もあっているのに節を最後まで曲げず学び続けた姿を思い浮かべると悄然としてくる。
その学をささやかながら自分も学んで実践できたらいいな、
と思わせる内容だった。
歴史的な観点からは、
孟子の高邁な理想主義を経由することで水戸学の狭隘な視野を拡大した著者の見識で日本のナショナリズムが形象化していく思索過程を見出すことが出来る著書でもあるが、
そんな内容より吉田松陰先生の志に触れることが出来たのが良かった。
講孟箚記 下 (講談社学術文庫 443)

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