ちょっと古くなっちゃったけど・・・
本書は、
94年から97年前後に月刊誌や学会誌に投稿された諸論文を収めた時論集である。
有事法制や読売改憲試案等、
情報が古くなってしまったところもあるが、
それでも憲法を主軸に据えた著者の考え方には学ぶところも多い。
一貫して「積極的平和」の視座から、
軍事的国際貢献に変わる非軍事的な国際貢献を構想している。


徹底して自衛隊=違憲の立場に立ち、
非武装の災害救助隊への転換を主張する著者の議論には、
しばしば「非現実的」との批判がなされる。
そしてそのような批判には一理あることは否めない。
例えば著者は、
「積極的平和」の実現に向けて、
紛争の構造的要因を除去していく「平和の根幹治療」を重視するが、
それだけではルワンダのような現に起こっている人道的危機に対し、
どう対処するのかという問題に答えられまい。
最上敏樹がその著『人道的介入』(岩波)で展開した徹底した「悩み」が水島の議論からは見えてこないのである。
また、
北朝鮮問題がメディアを賑わす現在の日本にあって、
著者の議論はどの程度説得力を持ちうるだろうか。
不安な国際情勢の中で非軍事を唱えても世論の支持は期待できまい。
もう少し自衛隊の非軍事化を可能とするような安定した国際秩序の構築への具体的構想があってもいいと思う。


しかしながら著者も指摘するように、
PKOや災害派遣が軍の存在証明をかけた生き残りのための「追い風」になっている状況もまた「現実」である。
「国際貢献」としての人道援助になぜ自衛隊でなければならないのかという疑問ももっともだ。
本書で指摘されているように自衛隊による災害救助活動には様々な限界がつきまとう。
自衛隊=違憲、
だから即廃止、
では非現実的だが、
しかしながら災害時の自衛隊活用論を「現実的」の地位に安住させてはならない。
著者の唱える「国際救助隊」の構想は検討に値しよう。


防衛省が成立し、
改憲も目前に迫る今だからこそ、
改めて読み直したい一冊である。
武力なき平和―日本国憲法の構想力

その他の感想

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強度はしっかり、だけど…
微かな作動音が気になる。
良かったで
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アルカリ電池が必須ですが、短時間で暗くなります
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脱 初心者の方にお薦め
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程好いアクセサリー
事例がわかりやすい
苦手
枕のカバーの中に入れます
数量
すぐ切れるんじゃないかと不安だったけど
機能などあまり分からず購入しましたが
切れません
厳しい世情だからこその名著
普段のサイズよりワンサイズアップ
良い点、残念な点
痛い。
CTK-496から買い替えです。
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