15世紀のしたたかな借主に対する、貸金業者のしたたかな始末
15世紀前期(室町時代、
6代将軍義教の御世)に実際起きた貸金返還訴訟の史料をもとに、
当時の債務不履行案件の処理ルールを解き明かしていく本。


訴えられた借主は、
先代将軍の引き立てで経済的地位を向上させたが、
治世が代わると将軍家に冷遇され経済的地位も庇護も喪い、
貸金返還訴訟の攻勢に曝されるようになった人。
いわば「時の人」。
「ただの人」ではないばっかりに、
訴訟の場での言い逃れも一筋縄ではない。


一方、
貸主も「時の人」のご入用に合わせて銭を用意してきた専門的な金貸し業者(土倉酒屋)だから、
したたかで、
借主を一気に追い込むような手荒なことはせず、
デフォルトの危険がある貸金債権をより高度に貸金債権を集積している業者へ売却したり、
借主の支配地からの収入を時限つきで優先的に受領する権利を獲得したりして、
自身の貸金債権の回収に励むのである。


時は流れ、
借主が再び多額の資金調達に成功したことを示す史料も残っている。
著者は、
これを、
借主は先年の破たん処理の裁決に従って借財を弁済し、
再び信用力を回復してきたことを示すもの、
と説明している。
借主もまた、
したたかで粘り強い、
中世の人なのであった。


私個人的には、
6代将軍義教が借主の苦しい弁明の矛盾を厳しく指摘してこれを退け、
貸主の弁に沿った事実認定をしていくくだりが、
快事に思えました。


100ページ足らずの「リブレット」だけで終わらせるには惜しいテーマです。


叢書・選書レベルで、
専門的にならない程度で深く掘り下げた著書を期待したいです。
破産者たちの中世 (日本史リブレット)

その他の感想

0.5の中でも比較的細め。
素敵なペンダントライト
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