アフガン侵攻を「第九中隊の視点」から描く。なぜムジャヒディンはこんなに強いのか。

原題はthe 9th company。
物語の主人公たちが配属される第九中隊を指している。

志願兵である主人公が家族や恋人に別れを告げ、
訓練部隊に配属されるところから物語は始まる。
見るからにひ弱な「スズメ」、
油絵セットを馬鹿にされる器用なスナイパー「巨匠」、
家族思いのスタフ、
「ピノチェト」。
アフガニスタンへの配属が予定されている第2班のメンバーは、
悪の掃きだめのような場所だったが、
次第に団結力と友情が芽生えていく。
人間らしい感情を思い出すと同時に、
死が身近になってくる。


2時間を超えるドラマは、
前半は訓練部隊、
後半はアフガニスタンへ配属される。
後半に入って物語が加速し、
一気に引き込まれる。

主人公たちが配属された第九中隊は、
輸送部隊が安全に移動できるように援護することが役割。

最後まで仕事を全うする彼らに、
空しい結末が待っている。


「アフガン侵攻をソ連側から描く」といいましたが、
第九中隊は「ソ連の視点」とは言えないかもしれない。

彼らは祖国のために戦うが、
ソ連は第九中隊に何もしていない。

ムジャヒディンと闘う第九中隊。
終わりのないゲリラ戦。

なぜムジャヒディンたちがあれほどまで強力な武器と戦闘力を持っていたかということは、

当時の状況を考えれば容易に想像が付きます。