キリスト教批判の先に
まず、
邦訳について。

本書の邦訳については、
賛否両論あるところかと思います。

極めて平易な言葉で語られている反面、
その正確性については疑義があるでしょう。

しかし、
本書のような平易明快な訳があることで、
ニーチェ思想への接触の間口が広がるでしょうし、
また、
正確性を求めるのであれば、
別の訳もあり、
原書にあたることもできます。

そうであれば、
本書のような訳もまた、
非難されるべきではないと、
個人的には思います。


次に、
内容について。

本書は、
ニーチェがキリスト教を批判した書籍です(批判対象は「キリスト教」であり「キリスト」ではありません)。

まるごと1冊、
キリスト教に対する罵詈雑言。

最後には、
「これで私は結論に達したので、
判決を下します。
被告・キリスト教は有罪です。
」とまで言ってしまう。

ニーチェによるキリスト教批判は、
様々な点について加えられていきます。

ところが、
本書を最後まで読み通しても、
キリスト教を批判した上で一体何を希求するのか、
といったことは書かれていません。

キリスト教を批判することによりニーチェがキリスト教から取り戻そうとしたものはなにか。

それは、
キリスト教に対する各批判の裏返しとして書かれているように思えます。

すなわちそれは、
「現実」(37頁、
73頁)であり、
「文化」(52頁)であり、
「高貴な道徳」(60頁)であり、
「自然に存在しているさまざまな価値」(91頁)であり、
「考える力」(121頁)であり、
「自然」な「人間」の「区別」による「身分階級の秩序」(153頁)であり、
「尊敬すべき、
品位のある、
清潔な本能」(163頁)あり、
そしてなにより、
「現実の世界」を「よりよく生きるための本能」(101頁)なのではないではないでしょうか。


なお、
本書には、
「権力への意志」(17頁、
39頁等)といったニーチェ独特の言葉があちらこちらに散りばめられています。

本書を読む前に、
同訳者による『新編 はじめてのニーチェ』を読んでおくと、
その意味が汲み取りやすいかと思います。
キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 (講談社+α新書)

その他の感想

1.7gはやっぱり寂しい
日本人の目で見たパリとフランス人。イメージではなく現実だ。
刑事司法とジェンダー 一気に読みました。
泡立ちなしです
会社での体調管理で活躍!!
使用感なし。
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平和ボケの国民に告ぐ!
リボンのプレゼントありがとうございました
つけ心地よしです
なぜ紙のコミックスより発売が遅いのか。
11ルーメンでもこれで見えた
飽くまで簡易です
時系列が分かりにくい
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知る限りCP最高の1 1/4ペーパー
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本気なお得感
速乾に偽りなし
sizeグッド
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粗悪でした。
九条さん
心あたたまるファンタジー
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