戦後保守の歴史書
 タイトルに安倍晋三とくるので、
記者の本にありがちな、
薄い現象解説かと思いきや、
そうではなかった。
岸、
吉田時代から始まる戦後保守の変遷を、
かなりの歴史的資料を読み込み、
新たな取材も織り交ぜて、
多角的に検証している歴史書として刺激的だ。
現実政治とアカデミズムを融合した挑戦的な内容となっている。
筆者は、
戦後保守に一貫する底流を「対米協調」これは「対米追随」と言ってもいいが、
それと「大衆の欲望」の二本柱でとらえている。
「対米追随」つまり「アメリカ支配」のくびきから脱しようとして岸は憲法改正、
再軍備を唱え、
吉田と政争を繰り広げた。
しかし、
豊かさと平和を求める「大衆」は、
吉田以降、
池田、
佐藤、
そして田中派の政治支配を後押しした。
安全保障の面では、
皮肉にも、
「真の独立」を目指す一つの段階として岸が実現した「日米安保体制」は、
「アメリカ支配」をますます強固なものにしてしまった。

 田中角栄の系譜が破たんする中で、
「戦後レジームからの脱却」を唱えた安倍晋三に「真の独立」への期待が高まった。
右翼勢力は、
やれ憲法改正だの、
自主防衛だの、
中国や北朝鮮に負けない強い国だのと盛り上がった。
しかし、
実際はどうだ。
トランプ大統領にゴルフ接待を受け高揚している姿を見れば、
「真の独立」、
「独自の世界戦略」どころではないことは、
いうまでもない。
この書を読むと、
結局、
「戦後レジームからの脱却」も、
戦後抑圧されてきた右バネ勢力をうまく取り込む「夢物語」であり、
「毛ばり」にすぎなかったことがよくわかる。

 安倍氏の正体は左翼同様、
戦後保守の継承者。
しかし、
「毛ばり」のさばきは巧妙で、
純真な右の方々も淡い期待を寄せながら、
高い支持率を支えているようだ。

 アメリカ支配からの脱却という意味では、
本当のチャレンジャーは田中角栄だったこともよくわかる。
改めて田中の凄みを感じた。
それに比べると安倍のスケールは非常に小さい。
筆者の皮肉り方も現役記者の則を越えず巧妙。
政治との向き合い方を考えるうえで必読だ。
安倍晋三「保守」の正体 岸信介のDNAとは何か (文春新書)

その他の感想

除菌用途として使っています
ブリ!サイコー!!!
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これは解りやすくて、良いです!
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説明は解りやすい
ちぎれました(;_;)
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壊れたようです。
コメント遅くなりました
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酷いねこれは
脱臭力すごい!
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