生物と社会に関する知を統合する壮大な試み
「文化を"未開"から"西欧"へ進化すると言うなんて差別的だ」と批判されたこともあるらしい「文化進化論(Cultural Evolution)」
本書はそれは誤解だ、
的外れだと言わんばかりにまずは語の丁寧な定義から入る。


文化とは「模倣、
教育、
言語といった社会的な伝達機構を介して他者から習得する情報」(1章)とされる。

そして文化進化論とは
「文化の現象を経時的変化を組み入れて、
定量的かつ公式に説明する手法をもたらし、
さらには共通の理論的枠組みを提供することで社会科学分野の統合を目指す」(同)となる。


まとめ上げる道具として使われるのが副題にもなっているダーウィン進化論。

(ネオダーウィニズムではなく、
あくまでダーウィニズムなのがポイント)
個体レベルでの「小進化」のプロセスで集団レベルの「大進化」のパターンを説明し、
それにより社会科学の諸領域を統合することを目指す。


本書の山場となりボリュームを割いて解説されるのが、

小進化のプロセスとしての、
親から子への垂直伝達・集団内での同調・メディアでの拡散など、

そして大進化のパターンを把握する手法としての系統学・動的モデルなどである。


紹介される研究や実験は歴史学、
心理学、
行動経済学など社会科学全般に渡る。

また、
統合モデルのひな型として進化生物学の構造を用いるので、
生態学や遺伝学、
分類学などの概念も導入。

そのぶん使われる用語も多いが、
初出時にはっきりと定義され、
章を隔てて使われるときは再度説明してくれる。

そのため馴染みのない分野が出てきてもスムーズに読み進められる。


また構成も非常に明確でわかりやすい。

各章は「概要→本論→結論/次章との繋がり」と誘導され、
中見出し・小見出しも案内板のように親切に設定されている。

全体の流れも序章で提示され、
最終章では本書を通じた要約も行われるので理解の大きな助けになる。


著者は1980年生まれと若いが、
文化進化論について
文化進化論:ダーウィン進化論は文化を説明できるか

その他の感想

想像以上に良い名刺ができました
オズの魔法使い (福音館古典童話シリーズ 28)のレビュー。
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