向田邦子は、往生際の悪い悪女だったのか
久しぶりに向田邦子の世界に浸りたくなって、
最後のエッセイ集『夜中の薔薇』(向田邦子著、
講談社文庫)を手にしました。


「手袋をさがす」は、
短いながらも自叙伝の趣があります。


「私は子供の頃から、
ぜいたくで虚栄心が強い子供でした。
いいもの好きで、
ないものねだりのところもありました。
ほどほどで満足するということがなく、
もっと探せば、
もっといいものが手に入るのではないか、
とキョロキョロしているところがありました。
玩具でもセーターでも、
数は少なくてもいいから、
いいものをとねだって、
子供のくせに生意気をいう、
と大人たちのひんしゅくを買ったのも憶えています。
おまけに、
子供のくせに、
自分のそういう高のぞみを、
ひそかに自慢するところがあって――ひとくちにいえば鼻持ちならない嫌な子供だったと思います」。


「自分に何ほどの才能も魅力もないのに、
もっともっと上を見て、
『感謝』とか『平安』を知らないこの性格は、
まず結婚してもうまくゆかないだろうな、
と思いました」。


「しかし、
結局のところ私は、
このままゆこう。
そう決めたのです。
ないものねだりの高のぞみが私のイヤな性格なら、
とことん、
そのイヤなところとつきあってみよう。
そう決めたのです。
二つ三つの頃からはたちを過ぎるその当時まで、
親や先生たちにも注意され、
多少は自分でも変えようとしてみたにもかかわらず変らないのは、
それこそ死に至る病ではないだろうか」。


「四十を半ば過ぎたというのに結婚もせず、
テレビドラマ作家という安定性のない虚業についている私です。
しかも、
今なお、
これでよし、
という満足はなく、
もっとどこかに面白いことがあるんじゃないだろうか、
私には、
もっと別の、
なにかがあるのではないだろうか、
と、
あきらめ悪くジタバタしているのですから」。


向田の凄さがよく分かるエッセイです。
自分の短所を的確に認識していること。
その短所を矯めようとせず、
世間の常識に妥協せず生きていこうと決意し、
ぶれることなく邁進していること。
それらを彼女特有の筆遣いで表現し続けていること。
新装版 夜中の薔薇 (講談社文庫)

その他の感想

頭が入らない!!!!!!!!!!!(`Δ’)
乾癬でフケが出る人、試してみては。
高解像度での高速スキャンが魅力
青年誌の少年漫画
大満足です(^-^)
10年使い続けて破れたことは一度もない
こりゃ怖い
拾うべき点は、毎回違うEDの原作イラストくらい
平均点が高いです。
まっとうな福祉論
レッツ4の整備に
小さい気がします♪
内容も表現も軽いです
珠玉の作品
OLしながら賢く副業できそう!
やはりクローバー
文句なしのベストバウト
全国の皮膚科医も読むべき本
「死如之何」についての正反対の解釈
データ保存用
デザイン良、充電も速い
グリーンシャワーとはまさにこのこと
使ってよかった
クリア後の感想
遅延は少し大きめ、画質は最高
本物の音楽の本
私は買って良かったです。
妻が喜んでいます
反応も良く見やすい表示
高級そう
戻る