単なるアメリカンドリーム映画だと思ってた。とんでもない。☆5でも足りない、珠玉の大人のラブストーリー

正直、
それほど期待してませんでした
私は天邪鬼なので、
賞を総なめしたとか、
そういう肩書のある作品ほど期待しない性格
開始早々気が付くのは「光、
色の使い方」
背景から衣装まで、
同系色で統一した絵
すぐ「シェルブールの雨傘」を思い出しました
順光をほとんど使用せず、
逆行、
半逆行、
サイド光で露出アンダーな絵作りが多く、
レンズフレアをわざと発生させたり、
夜のシーンも役者の顔も良く見えないぐらい極端な配光
本当に肝心な時だけスポットが当たるので、
シーンの重みが全然違います
レフ板を一切廃した極端な絵作りの為、
エマ・ストーンには厳しい（顔に影が出来やすく掘りやシワが極端に目立つため）ちょっと可哀そうとさえ思うほど
そのエマ・ストーンの歌唱力には驚かされました
主演女優賞とって当たり前ですね
ライアン・ゴズリングは、
「Drive」からのファンで、
この映画のためにピアノを練習したり、
役作りをとても頑張ってたのは知ってましたが、
とてもナチュラルな演技で益々ファンになりました
何気にジョン・レジェンドが出演しててびっくりｗ
甘い歌声をしっかり披露し、
ちょい役じゃなく、
きちんとした出演で演技もなかなか良かったですｗ
そして、
監督、
脚本を担当したデイミアン・チャゼルの才能の高さ
Whiplash（邦題：セッション）でも見せた「ラスト9分の衝撃」をこのラ・ラ・ランドでも「ラスト10分、
感動のラストシーン」として仕込んでました
開始から1時間50分（エンドロール7分30秒でトータル2時間7分30秒）は、
感動のラストシーン10分の為の「盛大な前フリ」です
ラストシーンで熱いものが込みあげ、
涙を抑えることができませんでした

ミュージカルは興味ない？
そういう人にこそ見てほしい

後世に語り継がれるべき傑作
珠玉の大人のラブストーリーです