倉山歴史観の総合集大成的なシリーズの始まり

倉山満氏の事はネット番組で知り、
検索して多くの講義を視聴した。
とても分かり易い独特の名調子は、
氏の博覧強記が専門分野のみならず、
あらゆる世俗の知識に及んでいるからだろう。
また著作は楽しくて読みやすい。
間違いだらけの〇〇近現代史シリーズ他、
講演同様の名調子で既存の定説をひっくり返すインパクトがある。
そして氏の著作が巷を賑わせる凡百の解説本と違うのは、
一つの結論を与えて満足させるのではなく、
読者の目をひらき更なる知識への欲求をかき立ててくれる点である。
それこそが本来の学究であり、
氏が如何に正統派で学究的な仕事を為されているかの証しであろうと考える。
この本は〜近現代史シリーズを横断し、
総覧する新しい世界史本だ。
次巻の発売が待ちきれないが、
続刊が出るまで繰り返し読みたいと思う。