シリアスなテーマですが、夢中になって一気に読み終えました

本屋さんをぶらぶらしている時、
この本の表紙が
パッと目にとまりました。
可愛らしいイラストながら、

なんだかポツンとした寂しげな雰囲気と、
帯の推薦文が
気になって購入しました。


著者のさとうさんは40代のイラストレーターで、
ある日
いきなり成人スティル病という難病を発症します。

シリアスなテーマながらも、
著者の可愛らしいイラストと、

分かりやすい内容で、
夢中になって一気に読み終えました。


著者が、
地獄の苦しみや痛みに耐えながら、
そして時に自暴自棄
になりながらも、
日々がんばって生きぬく姿に感動したのは
もちろんですが、
お母さんの体調を心配する姿や、
著者を
励ます看護師さんの優しさに胸打たれました。


欲を言えば、
発症のきっかけになったと思われる原因（とある
施設への取材）が、
どう関係していたのか、
詳しく知りたかった
です（著者自身、
「これが不調の引き金になった可能性が高い」と
書かれていましたが、
もし、
その取材に行っていなければ、

成人スティル病は発症しなかったのか、
それとも、
行って
いなくてもいずれは発症していたのか、
お医者さんの見解を
聞けたらよかったなと思いました）

それにしても、
あの地獄の苦しみの中、
自分が置かれて
いた状況を、
主観的になりすぎずにここまで読みやすいマンガで
表現したのは、
さすがプロのイラストレーターだなぁと
感心しました。
著者の他の作品も見てみたくなりました。


読み終えた後、
著者に「がんばって！」と心からエールを送りたく
なったと共に、
自分自身もいつ病気になるか分からないし、

今、
健康でいられることを感謝しようと思いました。

また、
「パッと見は健康そうに見える人」が、
実は痛みや
苦しみでつらい思いをしているかもしれないということも
この本でハッと気づかされました。


いろんなことを考えさせられるこの本、
おすすめです。