優れた考察だが議論に飛躍があり結論は疑問
本書は、
大変に面白い本である。
AI技術の到達点や現状を説明したものではなく、
これからAIが我々の社会をどう変えてゆくかを深く鋭く考察している。
AIが「人間の一部の能力をより高く実現するだけでなく、
人間の能力を一つも漏らすことなく身につける」(p12)ようになった段階は「シンギュラリティ」と呼ばれるが、
シンギュラリティに達したAIは、
人間よりずっと能力が高いので、
認識や推論能力だけでなく、
問題を解決するための意思決定も人間以上に適切にできる。
その理由は、
AIは自分が欲望したり感情をもったりしないので、
感情に引きずられる人間と違って、
最善の選択肢を冷静に判断できるからである。
だから政治も経済も、
人間が判断するのではなくAIにすべて任せよう、
民主主義は衆愚政治に陥るから、
プラトンの哲人政治の新バージョン、
哲人の代りにAIに世界を治めていただくのが最善である、
というのが本書の主旨である。
碁や将棋の名人よりもAIが強くなった今日、
AIこそが問題解決の最適解を見つけられるという著者の主張には、
一定の説得力があるように見える。
医者の診断、
裁判の判定、
マーケティング、
工業製品の検査など、
AIはビッグデータをもとに、
人間には及びもつかない数の事例をもとに帰納を行い、
そこに規則性を発見し(ベイズ主義にもとづく確率論)、
仮説を立て、
それが正しいかどうかを演繹的にも確かめながら、
因果関係の認識や将来の予測も正確に行う。
これはその通りである。
しかし、
人間の価値観や利害関係が衝突する政治的な意思決定を、
同じようにAIができるというのは間違いである。
「最適な選択肢を意思決定できる」と著者は言うが、
立場が違えば「何が最適か、
何が最善か」が違うのだから、
価値の優先順位をあらかじめ基準としてAIにインプットしておかなければ、
意思決定はできない。
だから著者は、
「AIのプログラムの根幹に、
後から改変をほどこせないような<正しい意志>をあらかじめ埋め込んでおかねばならない」(p219)と言う。
しかしこれは、
AIの「自己学習」とは矛盾する話ではないか。
帰納と法則認識による最適解の決定能力は、
碁や将棋のようなゲームでは有効であり、
特定の立場に立つ個人の功利主義的な意思決定にはAIは有効であろう。
しかし倫理的な行為における意思決定はまったく違う。
なぜなら、
倫理的行為の本質は、
違った価値観と優先順位と利害関係に立つ
AIが神になる日

その他の感想

安すぎる・・・買うべき傑作
ハドソンと言えば名人。名人と言えば連射。連射と言えばこれ
ちょっと大きめのサイズ感
現在入手可能な、日本人の書いた最高の名著
とてもあったかい
プラモ用のエアブラシと普通のコンプレッサーのつなぎに購入しました。
精密ドライバさえあれば音は消せる
投資を始めるなら、まず最初に読むべき本
超気に入ってます!
大きくて合わず、残念
HDMI2VGAアダプタ用
金具のねじ部が堅く回しにくい場合がある
気になる方へ
とても頑丈なスタンドでした。
販売店限定figma
これ以上を求め難い北斎漫画
リーコンから大幅進化
紳士とは何か、誠実とは何か、勇敢さとは何かをつかめる
長く遊べる
常識の踏襲では飛躍はない
まさに営業レボリューション
ゼルダで使用中だがちょっとだけ問題が…
ものの見え方が変わる一冊
故ケネディ大統領が引用したのはこの本からだった!
無法国家に取り囲まれた日本が取るべき道
アメリカイギリス王室とEU
クロノ・トリガーを遊びつくすための究極指南書
子どもが使うiPadにピッタリ!
自律神経を上手にコントロールする
なかなかよく出来ている
戻る