日本と東南アジアの熱帯雨林はつながっている
本書は,マレーシア・サバ大学で教鞭をとっていた先生が「熱帯地域の絶滅危惧動物」について熱く語った本である.

現職は東京農業大学の先生である.そうきくと,「定年でリタイアした先生が,国際協力かなにかでマレーシアに行ったときに聞きかじった話か」と思う人もいるだろう.本書はそのような本ではない.著者略歴には1972年生まれとある.気鋭の研究者である.

いまどき,ボルネオの熱帯雨林で野生動物を研究している日本人は,それほどめずらしくない.しかし,この分野で,現地の大学に正式な職をえて,研究と教育と保全の実務に真剣にたずさわってきた日本人は,本書の著者をのぞけば,皆無である.そのような先生が,いま日本の大学で教鞭をとっている.そのいきさつは本書にゆずるが,かなり経験値の高い先生である.こんな生き方があるとは!

本書はもちろん日本語で書かれている.同じような内容の普及書が外国語で出版されたとしても,それを原文で読むことのできる人は限られているし,運よく邦訳が出るころには,すでに内容が古くなっていることがある.熱帯雨林の野生動物や生物多様性の保全の「今」に興味をもつ,多くの人に手にとってほしい本である.

本書は「熱帯地域に生息する絶滅危惧動物の現状と保全アプローチについて,五回の集中講義で紹介するというイメージ」で書かれている.つまり,大学の講義テキストとしても使えるような読み物となっている.そこで,これからこの方面に進学を希望する若い人たちに,本書をすすめたい.

日本と東南アジアの熱帯雨林はつながっている.本書を読むと,現実社会の歪みと葛藤しながら熱帯雨林の生物多様性を守ることが,なかなか大変なことだとわかる.日本発の熱帯の研究,教育,保全の流れは,本書からさらにつづいていくだろう.
消えゆく熱帯雨林の野生動物:絶滅危惧動物の知られざる生態と保全への道 (DOJIN選書)

その他の感想

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微妙なサイズ、、、
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名著です
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