深く、静かな世界。
他のどんな猫コミックとも重ならない、
独自の世界がここにあります。

絵はもはや枯山水の境地。
少ない線、
ほとんどモノローグの言葉。

そしてこれほどの頻度で、
猫の最期が描かれている作品もないと思います。


大島氏の飼い猫は、
野良猫室内猫とりまぜて現在、
9匹。
今現在、
お金を出して買った子はいません。

みな誰かに捨てられ、
迷子になり、
あるいは怪我をして病気になって、
大島家にたどり着いた猫たちです。

人なれする子もいれば慣れない子もいる、
綺麗な子もいれば全身悪臭まみれな子もいる。

都会において猫を飼うということは、
愛と不自由を同時に受け入れること。
それを痛感しました。
楽なことばかりではありません、
むしろ心の休まる時はほんのわずか。
次から次へと病気になり、
病院通いの日々。
下賤な話ですけど、
どれだけお金がかかっていることかと思う。

そして彼らはなお飼い主の愛を乞います。

作者はどんなに沢山いたときも、
猫たちの成育歴をよく把握しています。
どう生まれどう育ったか、
どういう性格で何を見、
何を食べて何を喜びとしてきたか、
それをとても大切にしているのがわかる。

その猫たちがいよいよ最期を迎えるときが来ます。

彼女がたくさんの後悔から学んだこと。
それは、
臨終近い猫を病院で死なせないこと、
家の好きな場所で自然な最期を迎えさせることでした。

最期の瞬間に寄り添うのは、
大島さんであり、
またともに暮らした猫であることもあります。

とある猫の別れのシーンに、
思わず私は号泣しました。
みなそれぞれに無残ではなく、
「見事」なのです。

無駄なことをしなければ、
いのちはこれほど尊厳ある死を迎えることができる。


漫画家の萩尾望都氏は、
作品の中で登場人物にこういわせていました。


「愛するというのは、
相手の喜び、
悲しみを知ることです」

この言葉は今までずっと、
わたしのバイブルになっています。

こうあってほしい、
という思いを押し付けない。
相手の喜び哀しみ苦しみを知る、
知ろうとする、
そして寄り添い続ける。

この情景が、
大島作品の中に奇跡のように存在し続けている。
キャットニップ 2

その他の感想

以前から聞いてみたいと思っておりました 
では経験から。
EPSONだけ使えない。
交換はとても簡単、工具不要で手も汚れずでした。
十分な音量、手動で電源を切ればれレジュームする
SUGIZO初心者におすすめ
話は続いているのに次巻は。。。
スターウォーズ好きな息子に
サイズ感に注意
取り付けが…
お尻の限界
キレイめ系でもRayらしい感じ
原典版でした
走り続けることの意味
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赤羽末吉ファンにはうれしい復刊
すごく
判り易いですね。
現代アートの本と見まがうばかりの奇想天外な美しさ
すっきり片付きました。
すぐに楽しめました
敵との絡みがネック
名前と機能に惹かれて購入してみました
ぶ。分厚い!飽きない~。
意外な発見、見やすくて助かります。
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都電網、東京地下鉄、国電の歴史が地図でわかる
素晴らしい桃
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