ナショナリズムから見た近現代日中関係史
この本は本屋で平積みになっていたので入手した。
2017年の6月20日に販売されたばかりの物らしい。


昨今非常に話題になる「中国のナショナリズム」について、
清朝滅亡直前の19世紀末から現代までの通史形式でたどった一冊である。

中国のナショナリズムは特に近年高揚しているように見受けられるが、
日本では一般的に江沢民時代からの共産党の愛国政策があると言うのが通説である。
著者は中国のナショナリズムの根底にあるのはこれだけではなく、
アヘン戦争敗戦以後の中国がたどった歴史過程に原因があるとする。

アヘン戦争敗北以後の実質的な植民地化、
それに対抗するために大衆から高揚したナショナリズム指向と近代化(それは著者に言わせると西欧化でもあるのだが)指向。
当初は植民地化の先頭に立っていたイギリスへ向かっていた中国大衆の敵視が何故日本へ向かうようになったか、
その複雑な経緯の説明も時系列で書かれている。

そして、
近代の中国の複雑怪奇な政治情勢の中で、
諸勢力がいかに自勢力の拡大のために大衆のナショナリズムを煽り、
利用してきたかという過程についても詳しく述べられている。

中国の近現代史と言えば、
日本の近現代との関わりがどうしても切り離せないので、
この本は中国のナショナリズムの変遷を見ながら、
近現代の日中関係を概観する一冊ともなっている。


意外だったのは、
「中国大衆に根付いている西欧への不信感」という著者の指摘。
中国は現代のグローバリズム社会での一番の勝ち組だと私は思っていたのだが、
戦争と混乱の近現代史を味わっている中国大衆には「現代の世界は西欧のルールにのって動いているが、
それを壊したい」という願望がかなりあるようである。
たしかに最近マスコミを騒がせた「一帯一路」政策とかAIIBなどの動きは、
こういう考えの上に立ってできた物なんだろうなあ、
というのは推測がつく。

ただ、
著者も終章で指摘しているように、
このような現在の中国の成功は中国大衆自体が嫌っている「西欧のルール」の上に乗って得た物であり、
その自己矛盾がドンドン拡大するこの先、
中国のナショナリズムがどういう方向に向かっていくかは予断を許さないとしている。
中国ナショナリズム - 民族と愛国の近現代史 (中公新書)

その他の感想

赤文字系モデルのようなビジュアル
強いですね!
安いから?
文面は軽いが内容はまとまっている
OBD2接続アダプターとセットでお買い得ですが、グロナス衛星の新しいデータパターンにより障害が発生
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ハードワークがプロフェッショナルをつくる
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コンセプトは優秀、造りは酷い、代替は無いので使うけど
このシリーズは日本人として読んで損はありません
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