近代日本の哲学と文学をつなぐ具象と抽象
西田幾多郎に続き夏目漱石についても論じてきた哲学研究者が、
両者の接点や共通点を改めて考えてみると、
いろいろと発見があって面白い、
といったような趣旨の本です。
この両者をつなぐ、
ごく具体的な人物やネットワークが取り上げられているところと、
同時代の特徴的な精神状況や課題を、
両者がどう受けとめ、
そこから彼らの独創的な仕事をものしたのかを論じているところの、
大きく2つに、
全体の文章が分かれます。

前者については、
彼らが学生時代にその講義を受けたであろう、
心理学者の元良勇次郎の存在意義について論じている部分が、
まず興味深かったです。
西田も漱石もウィリアム・ジェームズから大きな示唆を得ていますが、
そのきっかけは元良にあったようで、
これは重要な指摘かと思います。
また、
両者の禅とのつながりについて、
北条時敬らを軸にその人脈の広がりを改めて検証した上で、
彼らの文学と哲学における禅の影響を検討し直した部分も、
学びどころが多いです。

後者については、
近代日本の戦争に対する両者の向き合い方や、
個人による内省と自己の心境の言語化という、
これも実に近代的な営みへの、
哲学と文学それぞれの挑戦の仕方について論じられています。
このあたりも、
セクションごとの評論から得るものは少なくなかったですが、
ただ、
通しで読むとやや散漫な印象を受けたというのが、
正直な感想です。
これらは、
本来的に西田と漱石に限定して論じるようなテーマではないから、
という事情があるからかもしれません。

いずれにせよ、
このあまりにも有名すぎる両者のうち、
どちらか一方にでも知的好奇心のある読者であれば、
何かしら新たな発見が必ずある作品であることは、
間違いないように思います。
夏目漱石と西田幾多郎――共鳴する明治の精神 (岩波新書)

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