お互いの存在の大きさが気持ちに変化をもたらしているのが描かれています。

朝彦の【ハジメテの男】であるミカが現れてミーチャを挑発しますが、
散々否定されても揺るがず
屈さないミーチャにミカは殴りかかり、
ふたりの間に入った朝彦が殴られてしまいます。

それに怒ったミーチャは「ぶっころす」とミカと喧嘩になり大騒動に。

病院でミーチャと朝彦はお互いが大好きで堪らない存在であることを改めて確認し合うところで、

朝彦の叔父・夕作が迎えにきます。

溝が埋められずにいた朝彦たちでしたが、
ミーチャのおかげでお互いの思いを伝えることができ、

そしてミーチャも腹違いの弟・アリョーシャが訪ねてきて、
朝彦のおかげで兄・イワンとの距離に
変化が起きます。
苦しみ、
もがきながらも立ち向かう姿とお互いの存在で確実に成長するふたりの
姿が描かれていました。

朝彦の足の付け根のホクロが妙に生々しかったです。


巻末にはエリとミカの高校時代に遡ったお話が。

彼らの失ったもの、
そして現在の姿が描かれているのですが、
エリのミカに向ける笑顔にホッと
させられました。