種族と偏見を超えた相棒映画
田舎育ちの純粋純朴なうさぎのジュディは
「うさぎはマヌケ」だからとバカにされても「世界をより良くするために警官になる」ことを夢見て自分を信じ
大きい動物ばかりだった警察に初うさぎの警官として雇用され、
大都会ズートピア市に上京します。

初めての都会は夢いっぱい見るもの全てが魅力的。

ズートピアは誰でも何にでもなれる素晴らしい街だと感じるジュディ。


一方、
きつねのニックはズートピアで育ってこの街の現実と辛さを知り尽くしています。

「きつね=嘘つきでずる賢い狡猾なやつ」という偏見と差別に押し潰されて育ってしまいました。

ニックからみたズートピアは偏見と差別に満ちた世界。

「傷ついてたら負け」とニックは自らに言い、
世間から自分を守るように皮肉を身につけ生きています。

そんなニックは「きつね」らしく皆を騙して生きていけば良いと詐欺を働いています。


そんな対局の2人が出会い、
ニックはイヤイヤながらジュディとペアを組み、
ズートピアにおこっていた行方不明事件を探っていきます。

事件の解決もこの作品の面白さです。


しかし最大の見所は
ジュディは一見素晴らしい信念を持ったキャラですが、
本人も意識せず心の奥底に
きつねや肉食動物に対する偏見や恐れを持っていました。

ニックはジュディの奥底に潜む、
きつねに対する偏見を見透かしていながらも
様々な冒険を一緒に潜り抜けていくうちに、
次第にジュディに心を開きかけるのですが…

「傷ついたら負け」と言って飄々としていたニックの傷ついた姿がすごくかなしい。

誰もが「自分は差別したり偏見は持っていない」と考えてながらも、
ふとした時に出てしまう偏見をテーマに
明るく楽しい物語、
雰囲気で上手く包み込んで皆が見やすく考えやすい話になっています。

世代を超え愛される映画です。

吹き替えと字幕だと映画の印象が少し違いますので、
両方を是非見てください。
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その他の感想

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