「ながい」という形容詞の表記に注目
小説でもエッセイでも文章で重要なのはその内容であるが、
その内容をきわだたせる為の文章表現も劣らず大事である。
この点に関しては(かの悪名高き塩野七生をのぞく)大多数の作家がひとしく留意しているが、
とりわけ意識的で敏感だったのは昔は夏目漱石、
最近では吉本隆明と司馬遼太郎だったのではないだろうか。


漱石ははじめ「心」というタイトルで連載していた新聞小説を岩波書店から出版するときには「こころ」ならぬ「こゝろ」という表題に変更した。


司馬遼太郎は、
みずからの文章をおおむねひらかなを主軸としたやわらかな喋り言葉で書きながら、
論旨のエッセンスに該当するような箇所にはあえて難解な名詞を漢字で書き込み、
それが中心点となるグラフィックの世界をページ毎にレイアウトしていった。


またわが国を代表する詩人でもある吉本隆明が、
彼の評論を記述する際に、
その論旨の要点を文章の周縁部から劇場的に際立たせるために、
「ちいさい」という形容詞や「ひとつふたつ」という数詞、
あるいは動詞にもあえてひらかなを多用したことは良く知られている。


こういうやりくちをもちろん熟知していた山本周五郎は、
この小説の題名を「長い坂」とせずにあえて「ながい坂」とヒラクことによって、
主人公ともはや完全に一体化した長期に亘る激烈な心身の争闘のながさと重さに、
私たち読者が想いを馳せ、
それを体感してもらうおうと願ったのである。
山本周五郎長篇小説全集 第十二巻 ながい坂(下)

その他の感想

家族が読むと悲しくなる1冊です・・・
残念ながら本編は既発版と同じです
話題のネタに事欠かない本です
アラウーノでもぴったりです。
担当が変わったお陰なのか
「イスラム国」入門に適した1冊です
☆店長さんセクシーに活躍☆
こんな返事って
「勉強法」から「学習法」に変わり、内容も濃密になりました。
とってもとってもよい
はじめての大物に挑戦。
配送が早い。
20代前後にオススメ
10ヶ月でも使えるサイズです。
読み込み速度が・・
内容は良いがグラフィックは必要?
甥っ子のプレゼントに♪
深みは無いが買って損は無し!
お奨めします。ただしかなり勉強時間が必要です。
2年経過してもきっちりはがせます
情報量は十分。初心者も経験者も満足できる内容だと思います。
お暇でペダンティックな方はどうぞ。
薄くて軽くて暖かい(ホカホカ
SONYのXPERIAには使えないのですね?
軽くて履きやすく歩きやすい
赤ちゃんが濡れないので買って良かったです。
指揮者、演奏家双方が楽しそうな演奏でした。
シミが消える! 万能!
最初から泡
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