資料として読むには優れているが、取り扱い注意の本
本書は、
「歴史認識」をめぐる日中・日韓関係に焦点を置き、
日本の外交政策の政策過程を分析しようとするものである。
また特徴として、
「外交ドキュメント」とタイトルにあるように、
「読者のために材料を整理して提供したい」という狙いを持っている。


本書の長所は、
日本の戦後処理、
韓国と中国との和解への取り組みについて、
情報開示請求を積極的に利用して取得した多くの公文書を紹介するとともに、
当事者へのインタビューを駆使して政策過程を詳細に明らかにしている点にある。
短所とまではいいきれないが、
いささか問題を感じる点が2点ある。
第1は、
著者自身の論や主張がほとんど展開されず、
分析も決して深く掘り下げられてはおらず、
ある程度この問題に知識がある読者にとっては物足りなさを覚えてしまうことである。
ただしこの点はあまりにも一方的な主張が展開されやすいこの問題を扱う上では、
長所と感じる読者もいるだろう。
第2は、
あくまでも日本の外交政策過程のみが分析の対象として扱われているために、
韓国や中国の反応が断片的に現れるのみで、
彼らの認識や論理、
政策の背景などが理解できず、
相手のみが不合理に見え、
結果的に日本の立場を正当化しているように感じられる点である。
これが著者の意図したことかどうかは定かではないが、
淡々とした冷静な筆致とあいまって、
この問題に詳しくない読者をミスリードする危険が高い。
この問題を理解するための最初の一冊にはおすすめできない書である。


個別に目を引く内容としては、
淡々とした叙述の中で明らかに力が入っているのが、
村山談話の形成過程とその機能を論じる部分である。
村山談話は従来官邸主導で作成されたとされてきたが、
外務省、
特に総合外交政策局を中心とした活動の役割が少なからずあったことを明らかにし、
それが「和解政策として完成度の高い談話」であったと評価している。
官僚に焦点を当て、
その仕事を高く評価するという点では、
著者の『日中国交正常化』(中公新書、
2011)と同様の傾向が見られ、
著者のもつ一定の傾向かもしれないが、
村山談話の分析に関しては説得力が高い。
ただし、
にもかかわらず、
その後「和解」がうまくいかず、
むしろ問題が激化してしまった理由について、
本書は十分に語ろうとしない。
外交ドキュメント 歴史認識 (岩波新書)

その他の感想

品質が良くない
ほとんど使い捨てですね
精巧です
BDを再生する度に意味不明なアップデートを求められる
個人的には、クローネンバーグの最高傑作
さいず、柄とも気に入りました。
商品自体は問題ないです。
操作性が…
喜びます
ピチピチ
防水性のためには必須だけども、ちょっと割高
ページ数が少なすぎる
非常に満足しています。
マンネリすぎ
画像より暗めの色です。
ゲーム解説と解釈がほとんど
寒い日もこれさえあれば安心です。
PINコードとミニジャック付きのボリューム
最高のネタデザイン
小さいし高い〜
ただのマニュアルではない
説明写真のマネキンにだまされないように!
BlueNote 75周年のリマスター版は、枯葉の別テイクが必聴!
乳酸菌が入っているわけじゃないんですね
魅力的に見えるが絶対に買っては行けない一品
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