歴史的転換への正確な大局観: 資本主義の断末魔
 本書を読むと、
個々別々には見えている現象の根幹的な趨勢が分ります。
アメリカ、
日本、
新興国、
EUについての各論もあり、
アベノミクスが実効をあげえないことも説得力をもって論じられていますが、
大枠はつぎのような感じでしょうか。


 長期的にみれば利子率≒資本利潤率。
したがって超低金利が意味するのは、
投資しても利益が上がらないということで、
これは資本主義の危機を意味する。
 どうして、
現代において利潤率があがらないのかといえば、
資本主義では空間的な「中心」が「周辺」を押さえつけて、
資源を安価に入手して利益をあげる搾取的システムだったのに、
もはや周辺がほとんどなくなり、
まもなく新興国も食いつぶす。
つまり、
「地理的・物的空間」において周辺役割を押しつける未開拓地がもはやないからだ。


 利子率≒利潤率は1974年に低下し始めるが、
それに対して、
アメリカは、
「地理的・物的空間」に代わって、
ITと結びついた「電子・金融空間」という資本による仮想空間を創造し、
そこで高利潤を手にする金融帝国をめざした。

 先進国の量的緩和とは、
この空間の無限拡大の手段であった。
それは株価を押しあげはするものの、
実質経済に貢献しない。
この「バブル清算型資本主義」のもと、
バブルは3年に1度できては弾ける。
「富者と銀行には国家社会主義で臨むが、
中間層と貧者には新自由主義で臨む」。
つまり、
バブルの儲けは自分たちだけ、
バブル崩壊の痛手はみんなで分かち合う。
そこでは資本が主人で国家が使用人になっている。

 
 グローバル化とは、
中心=北の先進国、
周辺=南の途上国の二極化が国境を越えて、
一国のなかで出現し、
中間層が没落する。
グロ-バル資本主義では「景気と所得の分離」がみられる。
雇用なき経済成長をめざすことは、
雇用を荒廃させ、
民主的な資本の分配ができなくなくなり、
民主主義の崩壊を招く。

 
 もはや機能しなくなったシステムを強化しようとすることは、
終焉を加速させるだけである。
つまり資本主義の前提である「成長」志向を脱却し、
新たなシステムを模索すべきである。
 現代は「長い16世紀」に比せられる歴史的転換期にある。
資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)

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