1999年リマスター+ボーナスディスク

2002年の「Ziggy Stardust」からスタートした30周年記念盤シリーズ。

残念ながら、
この「Diamond Dogs」は一番手抜きのリリース作品です。

なんせ、
本編である1枚目のクレジット欄をよく読むと「Digital Remaster 1999」の文字が。
つまりこの記念盤のための新たなリマスター作業は行われず、
現行版である1999年リマスター音源をそのまま使用しています。

2枚目のボーナスディスクもややおなじみの音源ばかり。
「Sound + Vision Box Set」からの流用とRyko盤ボーナストラックで構成された内容。
Ryko盤がやや入手困難なので、
新規ファンにはありがたいけれど、
テイク違いやミックス違いといった変化もないため、
コアファン向けではない。

「Diamond Dogs」のエディットバージョンと「Candidate」のサントラバージョンが一応のレアトラックか。


この後「記念盤」シリーズはやや体裁を変え、
DVDを付属したり、
豪華ボックス仕様での再発となったり、
内容も非常に優れたものが多い（"Ziggy Stardust 40周年記念CDバージョン"を除く）。

出来ればボウイ渾身の作品である「Diamond Dogs」の40周年目には30周年盤以上の充実した内容での再リリースを願いたい。