もっと高く評価されてよい一冊

とにかく文章が読みやすく、
読者の興味をひくような書き方がすばらしい。

内容は主にムガール時代の建築、
庭園、
細密画を扱っているが、
イスラム美術全体との比較など
細かい点にもよく注意が払われている。
記述も正確で引用も的確。
美術以外の情報も入っており、

入門者から専門家まで読んでいて楽しめる一冊。

著者の専門知識の高さもさることながら、
著者個人の意見や考えも躊躇することなく
書かれている点も好感を持てる。

ムガール美術、
もしくはイスラーム時代のインド美術に興味のある人にはおすすめの１冊。