辛い人生をひとつ生き通した気分になる2015年の大作
A Little Lifeは、
ふつうならムダな文章として切り捨てられてしまうような日常生活を700ページ以上かけてじっくりと描いている珍しいタイプの現代小説だ。
繰り返しも多く、
700ページがさらに長く感じる。
しかし、
そのせいで登場人物と共に人生を送っているような錯覚も起こす。
そこが、
この小説のポイントだ。


マサチューセッツ州の小さな大学で出会った4人の青年が卒業後ニューヨークに移る。
ウエイターをしながら俳優を目指すWillem、
絵描きの情熱と才能を持つJB、
親の期待に応えるために有名な建築事務所に就職したMalcolmの3人が実現不可能に見える夢を追うなかで、
Judeだけは堅実に弁護士の資格を取り、
司法長官の事務所で猛烈に働く。


16歳で大学に入学し、
知性と美貌で会う人を魅了するJudeだが、
彼自身は鏡に映る自分を「醜い身体障害者」としか見ることができない。
過去に起こった何らかの事故でJudeが心身ともに大きなトラウマを抱えていることを友人たちは知っているが、
それがどんな事故なのか、
どんなトラウマなのか、
Judeは語ろうとはしない。


最初のうちは、
この4人の生活を追うのが楽しかった。
若い彼らの生活には不安もあるが、
可能性や希望に満ちている。
Judeが抱えている問題は深刻だが、
友人たちはそれを彼の個性の一部のように受け止めていて深刻さはまだない。
薄給のJudeとWillemの貧乏なアパート暮らしも、
ノスタルジックで胸があたたまる。


しかし、
彼らが30代になり仕事で成功を収めるにつれ、
シンプルだった友情は変化していく。
そして、
Judeの心的トラウマも暗くなっていく。


著者自身がメディアの取材で公言しているように、
読むのが辛い作品である。
読了したときには、
ひとつの辛い人生を生き通した気分で、
ぐったりした。


過剰にセンチメンタルな部分には不満も感じたが、
人生をひとつ生き通した気分にさせてくれるような小説にはめったに出会えない。


そういう意味で、
ブッカー賞の最終候補になったのが納得できる大作だ。
A Little Life: A Novel

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