男女お互いに考えるとこ、理屈はあって、それなりに筋が通っているんだよね

5巻完結の同棲男女のお話し。


単行本の追加挿絵4コママンガにも書いてますが、

同じ事象に対する男女両方からの視点が面白い。


付き合って10年、
同棲8年となるカップルが、

今の環境に慣れ親しみながらも、
結婚の文字がちらつく。

そんな中で、
ちょっとしたスレ違いによるぶつかり、

友人の結婚式への出席、
同窓会への出席といったイベントで
揺れ動く感情を、
彼氏側のストーリー1話、
彼女側のストーリー1話
の2話セットで展開されている。


個人的には、
「ペットを飼いたい」と彼氏が言い出した時の
感情表現が秀逸。


彼氏としては「飼ってみたい」との相談で
へりくだったつもりだが、

彼女としては相談のタイミング（夕食準備中）も悪く、

「生きものに対して”飼ってみたい”とはなんたる無責任か」
とイラつく。


それに彼氏も敏感に反応。

「相談してんのに、
なんだよその態度は！」と
結局大げんかになってしまう。

そんな微妙な感情表現を両方の視点から読める。


「男女の違い」は永遠のテーマだが、

そこまで重いテーマとしては捉えず、

ごくごく日常の男女の違いを上手く表していると思う。


夫婦や比較的長く連れ添ったカップルなどは
一度読んで損は無いだろう。