基本的な解説書

実務担当からすると、
規格の改訂にともなう準備をすすめるにあたって、
条文では何をどこまでとりあつかうべきか？といったガイダンスがほしいもの。
この改訂版の日本語訳約が発行されて間がないために、
やむを得ないのかもしれないのだろうか。
　ほぼ忠実に条文を解説しているが、
参考にしやすい企業における具体的な例などはほとんどない。
　ISO9001:2015における「リスクおよび機会」への取り組みなどは、
この本を何度読んでもわかりにくい。
　特に、
ISO9001が普及されるころは、
品質管理だけでなく企業全体のマネジメントツールとして有効に機能させると良いといったＰＲが盛んにおこなわれていた。
　それに乗って何年も社内をリードしてきた手前、
品質管理、
顧客満足だけに限定して・・・なんてのにもやや戸惑いがある。
　この本の責任ではないが、
次々に各種に規格を取得しなければ、
仕事がしにくいようにうまく仕組まれているようで、
頭の良い人たちには困ったものです。