いきとどいた学習辞典

　Web辞書が利用できるので，2版から購入しています。
今回は外観が二色あるようで、
早速白を買いました。
箱には10万2千項目とありますが、
見出しは7万4千くらいのようで、
2版より1万5千ほど増えてます。
字が小さくなりました。
反面、
情報量は増えてます。
重要語には語源，原義，語法，類義や正誤などの解説事項を多く盛り込むなど、
できるだけ工夫をしている印象です。
前置詞などにはイラストによる説明があります。
他の辞書のよいところを見習っているような印象も受けます。
語源の解説に数行を費やしている場合もあり、
「語源で覚える英単語」とかいう書籍みたいな部分があって少し違和感を感じますが，学習辞典としてかなりいきとどいた印象の辞典です。
調べる、
というより、
覚えさせる、
という感じもする学習辞典です。

レイアウトも良く，前述の解説事項も見やすいと思います。
読み込むのに値する辞書である反面，短時間で調べたい時にも使いやすいと思います。
重要な見出し語について，大事な訳語を赤，それ以外を太字としているところが私のお気に入りです。
時間をかけることができないときは要点だけを拾う必要もあります。

第2版のレビューにもありますように，造本も良いです。
約180度に開き，勝手に閉じてしまうこともありません。
また，老眼の入ってきた私には置きルーペを紙面に載せるとき，この作りのよさを感じます。

重要語に付いた星印が見出し語の右にあるのが少し残念です。
内側にあっても、
その語の重要度はもちろん見ればわかります。
しかし、
重要語をチェックしていくときには不便です。
重要語の左に飛び出して印をつけてある辞書だと、
重要語だけ拾いながらﾍﾟｰｼﾞをめくることがより楽です。

他にも長短はあります。
しかし、
価値がある辞書だと思います。