パリの兆児として持てはやされた藤田嗣治の生涯をたどる評伝
藤田嗣治は、
世界で活躍した日本人画家の第1人者でしょう。
本人が、
戦後フランスに帰化しレオナール・フジタになったわけですから、
コスモポリタンとも言えます。


本書は、
芸術家の評伝を専門としている淑徳大学教授の湯原かの子氏による藤田嗣治の伝記です。
幼少の頃のエピソードからスタートして、
フランスで活躍し、
日本に戦前帰国し、
戦時中の軍への協力姿勢が、
戦後に批判を浴びたことも詳細に書かれています。
藤田嗣治の父親が軍医、
それも中将格の高官だったという家柄も影響したのは間違いありません。


藤田への戦争責任論は、
日本人の画家として西欧で一番認められたことに対する当時の画壇における嫉妬も相当あったと思われます。
そのため、
世界的な才能を持った画家が二度と日本の地を踏まなかったのは至極残念でなりません。


湯原かの子氏は、
残された近親者との往復書簡や過去の伝記、
その他の記録を丹念に追いかけ、
それらの資料批判して従来の伝記の誤りを正しながら、
丁寧でかつ読みやすい記述を心がけています。


藤田嗣治という人は相当器用な画家で、
作風は年代毎にガラッと変ります。
「乳白色の肌」と評された自分の作風を確立したエコール・ド・パリ時代も本書で丁寧に記されています。

評伝の最後にも記されていますが、
晩年パリに戻って宗教画や子供をモティーフにしたあたりをもう少し詳細に書いていただくとまた違った藤田嗣治像が見えてきます。
ポップアートの先駆けのような面白さを秘めた画風もまたレオナール・フジタの魅力ですので。


本書は美術史的な観点ではなく、
人物史的な視点で取り上げられていますので、
美術愛好家にとって少し物足りない点もありますが、
人間藤田嗣治を知るには最適の本と言えるでしょう。
藤田嗣治 パリからの恋文

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