国家的な欺罔の教科書で、作者は謀略の専門家なので、中身を全部は信じないほうがよい。
1981年に中公新書として出版された「プロパガンダ戦史」の文庫化である。
著者は徳川慶喜の孫で、
1993年没。

本書の記述等によれば、
著者は昭和13年から14年に厚生省の住宅課で住宅調査に従事、
太平洋戦争開戦時は、
オーストラリアの日本大使館で文化宣伝係として働いていたが、
開戦によって、
呑気な監禁状態となり、
昭和17年10月に帰国し、
以後、
外務省ラジオ室で、
イギリス、
アメリカ、
オーストラリア、
インド、
中国、
フランス、
トルコ、
ドイツ、
ソ連等の短波放送傍受の仕事に従事、
昭和18年10月にはアメリカの中波の傍受にも成功したが、
18年11月以後は、
陸軍駿河台分室に移り、
米英の捕虜を使った対敵謀略「日の丸アワー放送」を主導し、
ラジオ傍受の業務から外れる、
という履歴である。

「日の丸アワー放送」の話の方が面白そうだが、
そちらは中公新書「日の丸アワー」(現在、
中公新書としては、
驚くような古書価で、
ちょっと手が出ない)の方に書かれていて、
本書では出てこない。
本書は、
それ以前の話である。

しかし、
ラジオ傍受の体験談で一冊の本を書くのは無理なようで、
本書の中心となっているのは、
著者が熟読した、
第一次大戦宣伝戦の本3冊の内容紹介、
(ハンス・ティンメ「武器に依らざる世界大戦」、
スコット著、
柳田国男訳(推定)「是でも武士か」、
ステュアート卿「クルーハウスの秘密」)と、
ドイツ、
フランス、
アメリカ、
イギリスの対敵謀略比較及び国民性比較である。

次のようにまとめ,イギリスを断然褒めている。

「ドイツ人は力の信者で、
自己反省がなく・・対敵宣伝に向かない。
・・フランス人は世界一の文化を持っていると慢心しているから・・他国人を理解しようとする気がない。
・・アメリカ人は・・多民族の・・ちがいを切り捨てて国をまとめようとしているから・・各国人の心を深く知ろうとはしない。
イギリス人は・・・苦労をしてきたから・・桁違いに外国人の心をよく知っている」
付録として、
著者がラジオ室時代に作成(合作)したという、
詳細なる指針「対敵宣伝放送の原理」が付いている。

私的感想
●戦時宣伝の本として、
よく目にするのは、
ドイツや日本やアメリカの国内向けの宣伝、
報道に関する本なので、
対敵宣伝の話は面白かった。
プロパガンダ戦史 (中公文庫)

その他の感想

サイズも丁度いい
クランプ部分が太すぎる
大人だって塗り絵は楽しいものです
さすがクラークス。
YUIは憧れ
純正スポンジは必須
新しい視点を提供してくれる
DVDのベースは米国公開版
上手に使えました
「旧暦」は自然につながる道
子供も食べやすく
昇段を目指す人に
やや発展的な内容
かぶれません!!
リストの曲をいろいろ聴きたくなりました
小六、卒業にはぴったり
叩かれても言わなければならない、というほどの内容ではない
商品到着!
自分の心がけていることが多かったので共感が多かった
やっぱり大きな画面はスゴイ!!
反射が気になる
数字に弱い私でも、興味深く読めた。
きっと忘れない
今年の夏場は楽しみです!
高性能なソーラーライト!!
カジノ・ブラックジャック必勝法
少し工夫が必要か?
P7000でも使えます。
戻る