アメリカの実利主義を体現したインテリアデザインの本

　本書の第１章では住宅、
オフィスなどの用途別に居室の配置や家具などの図面、
第２章では建築の詳細納まり図、
第３章では木工品の納まり（米国では非常に多くの標準部品があり、
これらを利用してデザインする場合が多い）、
第４章では植栽や音響設備など様々な項目、
第５章では人体寸法や釘の寸法などの資料が収録されています。

　「日本で本書が何に役に立つのか？」と考える人もいるかもしれませんが、
「こういう部屋の配置もあるのか」とか、
「車椅子使用者に配慮した設計をどうしたらよいか」など、
本書に収録された多数の図面（インチ表示で換算は必要ですが）が教えてくれます。
また、
日本との文化の差についても考えさせてくれます。

　2001年に1689ページと、
約50%も増ページされ、
Accessible Design/ADAの編を追加された新版がでていますので、
星４としました。

　amazonの本書の解説は2001年発行のものにリンクされているため、
下記に本書の目次を示します。


Chapter 1: Planning and Design of Interior Spaces.
(Residential Spaces, Office Spaces, Hospitality Spaces, Retail Spaces, Public Restrooms, Toilets, and Coatrooms)
Chapter 2: Construction Details and Finishes.
Chapter 3: Architectural Woodwork.
Chapter 4: Specialties.
Chapter 5: General Reference Data.