資本主義の素晴らしさを教えてくれる本
本書は「新自由主義」と呼ばれる政策の理論的支柱となっている本である。


これはとにかく評判が悪い。

新自由主義は、
強者が弱者を切り捨て、
貧困者に”自己責任”を押しつける、
金持ちのための政策だといわれる。
日本でこれ(の一部)を実践しようとした小泉構造改革は、
格差を拡大させたといった、
根拠のない風説が巷に流れている。
経済のことをあまり知らなかった私も、
貧困を自己責任とするこのような精神主義には嫌悪感を抱いていた。


しかし本書を読めばこれらが全て誤解であることがわかる。


本書は、
現行の社会保障政策の廃止を主張する一方、
「貧困対策」と題された第12章において、
負の所得税による貧困者に対する再分配が主張されている。
弱者を見捨てることなど主張されていない。

しかも、
この現行の社会保障政策廃止を主張する理由がまたおもしろい。
一般に想像されるように、
福祉による「甘え」を許さず自助努力で這い上がらせるため、
といった精神主義的理由ではなく、
善意による福祉政策が貧しい人々を、
さらに不幸な境遇に追いやるからだという。

本書で廃止が主張されている中でわかりやすい例が「最低賃金法」である。
労働市場で均衡する賃金水準より高い最低賃金が強制された場合、
企業収益が圧迫され、
企業の雇用数が減り失業が増加する。
その結果、
今雇用の椅子に座っている労働者は得をするが、
職を失った人は最低賃金以下の給料さえもらえなくなり、
労働者階級の所得が一段と不平等になるのだという。

同様のことが「労働組合による賃上げ」でも起こり得る。
それ以外にも、
「農産物価格支持制度」、
「公営住宅」、
「公的年金」、
「公正雇用慣行法」、
「業務独占資格」、
「バラマキ公共事業」、
「関税」などが、
同様の理由で廃止が主張されている。
さらに本書では、
これらを強力に主張する集団が、
利害関係のない善意の第三者ではなく、
既得権を持つ集団であることを実例を以て明らかにしている。
つまり、
一見心優しく見える福祉政策が、
既得権者の為だけに行われる偽善的な政策であるということを、
本書は強く訴えている。
貧しい若者から、
富める老人に逆再分配されている、
日本の現行の公的年金制度を見れば明らかであろう。
本書はこのような現代日本の惨状を半世紀も前に予見していた。
資本主義と自由 (日経BPクラシックス)

その他の感想

かぶりやすく、シルエットも◎
道尾さん
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