男には一度のぞいて欲しいマンガ

　
一人暮らしを始めた引越し先の壁に穴が開いていて、
そこを覗くと美女が…。

青年向けマンガでよくある使い古された設定。
しかし、
この作者はありふれた素材で極上のマンガをつくりだしてしまう。


　主人公の城戸 龍彦はどこにでもいそうな純粋な青年。
そしてその隣に住んでいるのが生野 えみるという女の子。

このえみるが主人公とは対象的に頭の回転が速く、
人の素を覗くことに快感を覚えるという変態で
龍彦に覗きあいを強要し、
逆らえないように契約する。
それがこの物語の始まり。


　絵がキレイで性の描写がかなりエロい。
というか上手い。
そこも重要だけど、
このマンガはストーリーも秀逸。

主人公とえみるの距離感のとり方が絶妙にうまく、
双方向の覗き（覗く・覗かれる）から展開させるストーリーが豊富。

そして、
読み進めていくとわかるけどえみるのキャラがすごくいいです。
７巻以降はちょっと切なくて泣けてきます（泣かせるような感じではないけど）

　自分は、
このキャラが好きってあんまりないですけど、
生野えみるは好きです。
知略と変態と純粋と自己犠牲が魅力的。


　5・６巻くらいで、
ちょっと飽きたな〜って思いましたけど、
７・８・９とおもしろいまま進んでいきます。

生野えみるを深く知りたいなら７巻以降も読んでほしいです。

　
　…とべた褒めですが、
何だかんだでエロマンガですｗストーリーが秀逸ですがあくまで「覗き穴」というテーマを
使ったストーリーが秀逸なだけで、
万人が良いと思うストーリーではないです。
趣味が合わない人もその時点でアウトですね。

ただ、
ハマる人はざっくりとハマると思います。


　人間観察と自己分析が得意そうなこの作者は、
他にもおもしろい作品を描けるような気がします。


…と書いてみたものの、
参考にならない票が２票連続で入りましたｗ個人の好みもあると思うので、
その点も考慮して読んでみてください。
個人的には１０巻まできても、
まったくぶれないこの作品が好きです。


　〜追記〜