作業療法について見つめ直す機会となる一冊

　本書は、
鎌倉氏と岩崎氏が、
作業療法の各分野を代表する方々へ行ったインタビューを基に作られている。
その中では、
インタビュイーが作業療法について何を考え、
どのように行動してきたのかについてとても分かりやすく表現されている。
全ての方に共通していたのは、
臨床を大切にすること、
事例を大切にすることであった。
現在のリハビリテーション・作業療法の分野では、
エビデンス、
ナラティブ、
〇〇手技といった言葉で溢れており、
事例を中心に捉えて丁寧に支援していくことの重要性を再認識できる機会となった。
是非、
学生、
作業療法士の経験年数に関わらず。
本書を一読し周りの人と議論してみて欲しい書籍である。
あわせて、
『作業療法の世界（鎌倉　著）』『新・作業療法の源流（秋元　著）』『リハビリテーション（砂原　著）』などの書籍も読むと、
より内容が深まる。