26 東日本大震災以後の沈黙
古井由吉・大江健三郎の対談『言葉の宙に迷い、
カオスを渡る』は、

対照的な晩年性を辿りながらも、
しかし、
文学の高みに於いて
誰よりも互いの事を良く知る二人が、
作品について詳細に語った。


対して、
浅田彰・東浩紀の対談『「フクシマ」は思想的課題になりうるか』は、

時に炎上をも恐れぬ過激さで、
確信犯的・偽悪的に論を展開する。


特大号で両対談ともボリュームが有り、
とても読み応えがあった。

「今日から始まる文芸の未来」という副題に相応しい充実に星5つ。


古井の小説は、
舞台が成立した瞬間、

つまり、
本来なら幕が上がる時点で小説が終わる、
或いは初めに戻るという。

其処に至るまでを苦しい程考え詰めて一瞬の舞台に賭ける、

その様に書くのは古井だけだと大江は言う。


一方、
大江は自覚的に、
此の十五年間の自分の小説は、

登場人物の役柄を枠組みとして作ってしまっていただけで、

本質的な転換は無かった、
と打ち明ける。


東日本大震災後の今程、
沈黙の意味について考えさせられる時期は無い。

二人は、
エウ・フェーミアーという古代ギリシア語を挙げる。

吉き前兆を告げるという意味を持ちながら、

同時に畏れ慎んで黙る事をも指す此の単語は、

吉兆の前には不吉な事、
滅多な事を言うなと要請する。


文学の本質に似ている、
と古井は指摘する。


そして、
大江は、
古井の『鐘の渡り』の中の一篇「方違え」について、

詳細に解説を加えてゆく。

失業した父親が八方を塞がれていると思い込み、

方違えで家族と共に一夜を過ごした話だ。

「其の日の内は、
夜が明けるまで、
大きな声で話してはいけない、

今何処にいるかも、
なるべく思わないようにしろ、
と、
父親は家族に命じる。

「互いに怪しんだら最後、
折角此処まで来た方違えを踏み外して、

やがて一家の離散の道を辿りかねない。


守れば幸いを招くというより、
新潮 2014年 06月号 [雑誌]

その他の感想

これ、女性用ですよ!
中学で活躍しそう
アジアの活気
クリスマスだけでなく一年中聴いていたいアルバムです
2台入っちゃう
依存症を抱えている女性の回復プロセスを語り明かした本
3回目のリピート購入
太郎の様々な側面がわかる
ボリュームがちがう!
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値段相応d=(’▽`)=b
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