マクロスライダーなどとの組合せがよい撮影結果を得るために不可欠

　本マクロレンズの使いこなしのこつは、
合焦範囲が極めて狭く、
被写体とレンズの距離の微調整が不可欠なため、
Velbon スーパーマグスライダー マグネシウム製などを使うこと、
そしてブレ防止のためにしっかりした三脚に載せることといえます。
また、
糸巻き形の歪曲収差があるため、
直線性が気になるものはズームレンズの望遠側を用いるようにします。
（raynoxにより、
ズームレンズはf=100mm以上が推奨されています。
）
　本マクロレンズにはフリーサイズアダプターUAC3500が付属し、
52〜67mmのフィルターネジにすぐ対応できます。
レンズ本体は37mmのネジで、
付属のアダプターで対応できない場合はこのネジ径に対応するステップダウンリングを使用します。

　レビュー者のコンバージョンレンズ取付け用の自家製アダプター（ネジ径55mm）を付加したFinePix F300EXRと本マクロレンズとの組合せでは広角側でケラレが生じ、
35mm判換算の焦点距離148mm〜360mmの範囲で使え、
これにより35mm判換算で約3〜8倍の撮影倍率が得られました。
そして被写体とレンズ先端の距離は約35mmでした。

　推奨される焦点距離以下ですが、
試験としてPENTAXのDA 16-45mm F4 ED AL（ネジ径67mm）との組合せで、
広角側がやはりケラレ、
焦点距離32〜45mmがケラレなく使える範囲で、
撮影倍率は35mm判換算で約1.1〜1.7倍が得られました。
なお、
画像の周囲ほど、
糸巻き形の歪曲収差が目立ち、
推奨ズームレンズのf=100mm以上とされるのはこの歪曲収差の影響を考慮したものであることが理解されました。