この本を多くの日本人が読んだときに日本の未来が開けてくる。
日本の実質賃金の指数:20%近く減少 1997年117.3→2013年97.7。
 (2000年を100として。
第二章より)
日本の資産ゼロ世帯の割合:10倍増 1987年3.3%→2013年31% (第五章より)

中間層がこれほどまでに困窮しているのは景気変動のせいだろうか?
著者・水野和夫氏は、
もっと根源的な理由をあげる。

13世紀に始まった「資本主義」が、
その成立時点から抱えている矛盾が
21世紀に入り、
ついに覆い隠しきれなくなったからなのだと。


日本だけでなく、
アメリカから中国、
新興国、
EUまで
現代の各国・各地域の経済的な行き詰まりが
独特の「水野理論」で解剖されているのが本書。

各国の抱える諸問題がじつは一本の糸でつながっていることがよく分かる。


さらに言えば・・。

今までの水野和夫の本は分かる人に分かってもらえばいい、
という「密教」だったと思う。

すでに2003年には、
日本の長期デフレ化を予見する「100年デフレ」を刊行し、

そのなかで世界経済危機も、
資本主義の限界もよく読めば指摘されていた。

そのことを踏まえて、
今回の本を深読みすれば、
資本主義の終焉がまじかに迫ってきていることを
多くの人に共有してもらうことが、
日本を救うことにつながるという「強い意思」が根底に流れていると感じられる。


とくに資本が暴走するなかで危機に瀕する「民主主義」がかろうじて機能しているあいだに
資本を利するだけの「成長政略」から、
多くの国民のための「生存戦略」に転換するべきだということ。

「ひとり一票」の時代から、
資産保有力にあわせて政治的発言力の多寡が決まってしまう前に
方向転換が必要なのではないか。

そんな彼の焦りを、
今までになく「分かりやすい」水野本に感じて、
読み手としてもぞっとする。


振り返れば、
小泉政権下の「好景気」時代にデフレの長期化の予見を相手にしなかった人々は数多くいた。

あのときに、
水野の言葉に真摯に耳を傾けていれば、
これほどの格差社会は生まれなかった。
資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)

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