不人気思想家室鳩巣の、面白い政治ウォッチング
本書は、
室鳩巣が兄弟に送った手紙を主な材料として、
家宣、
家継、
吉宗時代の政治、
政治家、
将軍の姿を描いた新書である。

室鳩巣は、
木下順庵門下では新井白石と並んで大出世した儒学者だが,源了圓「徳川思想小史」には一行名前が出てくるのみであり、
最新の清水正之「日本思想全史」には、
新井白石には約4頁、
林羅山にも約2頁裂かれているのに比して、
室鳩巣は一切出てこない。
さすがに、
岩波「日本思想体系」では、
一巻の半分が室鳩巣に裂かれているが、
その解説でも、
「朱子学一般の思考の型を一歩も出るものではない」、
「独自の思想を発見することは誠に困難」、
「徂徠学の活物主義に圧倒されている」と厳しく評されており、
(真面目な人のようだが)、
思想史的には、
全くの不人気思想家である。

しかし、
本書で描かれる、
政治ウオッチャーとしての室鳩巣は、
面白い。
室鳩巣は享保6年(64歳)から10年(68歳)までは、
吉宗の相談役として、
実質的に政治に関与したともいえるが、
それまで10年は、
政治ウオッチャーの幕臣であった。

彼がウォッチングして、
手紙に書き遺したのは、
家宣、
家継時代は、
最高顧問新井白石対林家、
白石対老中、
有能宰相間部詮房対老中の、
吉宗時代は、
吉宗対老中、
側近対老中の、
武力を伴わない言論闘争である。
ここでは、
(特に家宣、
家継時代の政治闘争言論において)建前と本音の巧みな使い分け、
微妙な権力バランスの中で、
どこをどう攻めれば、
言論闘争に勝てるかが、
見事にウォッチングされている。
第四章の、
老中実力者土屋政直の請願(クレーム)をはねのける間部詮房の千両役者ぶりは、
すごいとしか言いようがない。
これが、
吉宗時代となると、
吉宗が将軍兼実質宰相なので、
抗争というよりは駆け引きのようになって、
ちょっとパワーダウンする。

なお、
私的意見としては、
このウォッチング報告手紙の面白さは、
白石、
間部、
土屋、
吉宗等の対象の言動の面白さにあり、
そのあとで添えられる室鳩巣の意見自体は、
あまり面白くない。
そして、
室鳩巣自身の政治活動もあまり面白くないように思う。

本書の難点
1. 「兼山秘策」に基づいて書かれているのか、
他の資料に基づいているのか、
(あるいは著者の見解なのか)、
出典、
境界のはっきりしない部分が各所にある。

2.
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