急ぎ足の物語

フルコンプしました。
まず一番に言わなきゃいけないのは、
想像以上の暴力や流血シーンだということです。

拷問は勿論、
立ち絵でもスチルでも血まみれだったり流血は描かれています。
どうせ15禁程度、
と思って買うと辛いと思います。

私はそういったものは慣れているので大丈夫でしたが、
恋愛よりもそういったシーンや表記の方が圧倒的に重視されています。


今回良かった点の中でも、
私の中で一番良かったのは音楽です。
ゴシックファンタジーの雰囲気にあった素敵な音楽でした。

サントラが欲しいと思うくらいには良かったと思います。
あとは黒裄さんの絵も癖はあるので好みは別れると思いますが、
私はとても丁寧ですし良かったと思います。
立ち絵も豊富で、
耳や尻尾など細かい動きがあって見ていて飽きませんでした。

それに声優さんの演技は素晴らしいの一言です。
恐らく、
人によっては苦手だと感じてしまうかもしれませんが狂ったように自分を卑下したり、
人格の壊れた言葉など豹変と言ってもいいほどの演技をなさっていました。


次に悪かった点というか改善点ですが、
タイトルでも言っているよう物語が性急すぎるかなと思います。

共通ルートが長い分、
個別ルートが極端に短く恋愛の過程を描けているとは到底言えません。
またキャラの過去など個別ルートではなく、
共通ルートで明かされてしまい種明かしが早すぎる感覚がしてしまいました。
彼のこと知りたいと思って知っていくのではなく、
強制的に知った上でストーリーが進むというのは、
感情移入が難しくなってしまい楽しみが減ってしまった感じがしました。

キャラによってはたとえGoodEDでも幸せとは言い難い終わりが多々あり、
全てのキャラのどんなEDにおいても主人公が本来の意味で幸せを掴んでいるEDはないと言っていいと思います。

なので、
円満な幸せなEDを求めている方などはやめた方がいいと思います。

ただ結果的にキャラと幸せになるEDは勿論あります。
呆気ないものであったりしても、
無いわけではありません。