生命倫理学入門の好著
本書は、
生命倫理学の入門書です。

本書では、
実際の事件、
小説、
映画などを題材にとり、
7つのトピックについて、
読者を生命倫理学的思考の世界へと誘います。


本書では、
まず、
考える材料としての事例が与えられます。

しかし、
最後まで本書を読み通してみても、
事例に対する解答のようなものが提示されることは全くありません。

また、
著者が特定の見解を示したり、
議論を一定の方向に誘導したりすることもありません。

著者は、
様々な問題を、
「読者自身」が自分で考えることを求めているのです。

そして、
本書において著者は、
このような読者による思索の「手助け」をしているにすぎないのです。


例えば第3章「判断能力は誰が決めるのか」では、
読者に、
提示された事例に対してどのように考えるかを問いかけています。

もっとも、
ただただ「どう思いますか?」と問いかけても、
生命倫理学的思考は鍛えようがありません。

そこで著者は、
かかる章で、
「自律尊重の原則」「仁恵原則」「無危害原則」「自己決定権」「パターナリズム」といった考えるための「ツール」を提示します。

読者は、
これらの「ツール」を手がかりに、
自分の頭で当該問題に取り組み、
思索を巡らせることになるのです。


倫理学には唯一の明快な解答が存在しないことから、
「答え」を記さないのは当然のことであろうと思います。

しかし、
それでも通常は、
理由を付した上で、
著者なりの見解を述べることがほとんどだと思われるのですが、
本書ではそういったところもないのです。

本書のこのようなスタイルは、
完全に成功していると思います。

読者は、
明確な答えも与えられなければ、
著者自身の見解すらも与えられない状況の中で、
「果たして生命倫理学の専門家たちはどのような理由からどのような見解をとっているのだろうか?」と、
さらに生命倫理学を学ぶ意欲を掻き立てられるからです。


なお、
星を1つ減らしたのは、
本書にブックガイド的なものがないことを理由とするものです。

上記のように、
本書は、
生命倫理学に対する好奇心を強く掻き立てる素晴らしいものだと思います。
はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書)

その他の感想

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まあ、、こんなものでしょう。
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