数少ない棒術のテキスト

棒術に関する本はあまり市販されていないので、
とても貴重な一冊です。


若かりし日の初見先生の写真がふんだんに使われていて、
その点は大変わかりやすい構成になっています。

一方、
解説はとても簡潔なので、
動きを理解するためには想像力が求められます。

写真と写真の間に棒がどのように流れていくのか、
実際に棒を手にしながらでないと理解しにくい形もあります。

ですが、
自らの身体で覚えていく上では、
DVDなどで頭で分かった気になるよりも優れた方法なのかもしれません。

もちろん、
我流になってしまう可能性もあるので一概によいとも言えませんが、
武術は身についてこそ意味があるものですから、
身体をもって理解しようと思うのであれば、
この本を基に稽古することでもそれは十分に可能ということです。


ただし、
人によっては分かりにくいと考える人もいると思いましたので、
1点減点しました。