ターゲット読者層は？

教科書とあるので、
大学のテキストのようなものを想定してました。

ページを開いて？？？。
ほとんど数式が出てこない。

数式抜きに苦労してそれを言葉で説明してくれるのは賞賛に値するが、

大学で理系数学を履修した人にとってはまどろっこしく、
物足りません。

変復調や誤り訂正などの信号処理は机上で数式を追いかける作業が理解する上で不可欠で、

大学、
大学院生、
実際の開発設計を手がけるエンジニアはこれではスタートラインに立てません。

いったいどういう読者層を想定しているのでしょうか？
唯一考えられるの理系教育を履修し、
自身では直接の設計業務から離れた現場のマネージャーが、
仕様書を一歩踏み込んで技術の概略を短時間で把握するのに適しているかもしれません。

ちなみに、
大学での理系数学以前に、
高校数学で三角関数の微積を履修しなかった人は
受験でおなじみsin nωtとsin mωtの内積に思いが至らず、
この本の説明を読んでもちんぷんかんぶんじゃないでしょうか？そもそも、
この本が必要になることはないでしょう。


出版以来そこそこ日数が経つのに一切レビューがない理由がなんとなくわかる一冊でした。