現時点でウォーホール作品集の決定版

とにかくきれいな本だ。
現代美術のカリスマ、
ウォーホールのキャリアを一覧することができる。
カラー印刷もさすがに丁寧。
眺めて２０世紀美術の世界にどっぷり浸れる、
まさに眼福と言える本だ。
ウォーホールのシルクスクリーンプリントには同じモチーフを用いても様々なエディションがあるが、
エディション間の細かい違いにもしっかり言及している。
例えば私は８５年のReigning Queensシリーズが好きだが、
それには描線にダイアモンド・ダストを用い、
プリントの通し番号の前にＲがついている（例えばＲ　１／３０のように）ロイアル・エディションがあるといったことが丁寧に述べられている。
ウォーホールの作品の鑑定にも役立つだろう。


なお、
本書の昔の、
８５年までの作品を収めたエディションはソフトカバーで出版されていた。
探すともしかするとよりお求めやすいものが見つかるかもしれない。